初産のときに陥りがちなこと
初めての妊娠、どんなだったかよく覚えています。
妊娠がわかった時、すごく嬉しかった。そして今日から自分を超大事にしよう!って、その月の予定を全てキャンセルしました(笑)
そして、出産当日まで、初期のつわりは辛かったものの、なんか幸せで、出産したらどんなに楽しい日々が待ってるんだろう!と思っていました。
これが、初産で陥りがちなことです。
産後に待ち受ける過酷な現実の想像ができないんです。
様々な育児本があるけれど、
『おっぱいは出ません』
『新生児はかわいくないかも』
『関節はゆるゆる』
『全然眠れません』
とか、具体的に辛いことを見なかった。書いてあったのかもしれませんが、見なかった。早期胎盤剥離、旋回異常とか難しい単語は見かけたけど。
まさか、産後に辛いことが待ち受けてるとは思いもよらなかったんです。
妊娠中の心配事はもっぱら『出産』のこと。未体験の陣痛がどんなものなのか超不安でした。会陰切開を麻酔なしでやるらしいとか、鼻からスイカ出すような痛さとか、その時の『痛み』にフォーカスした心配が主です。
とにかく『産む』ことが最大の関心事でした。無事に産む、のは最大の目的。
でもね、出産の痛みは命懸けだし超痛いけど、産んだら終わる。(帝王切開はしばらく辛い痛みを伴います)
産後はテンションがMAXから急降下。初体験の連続過ぎて、身体も気持ちも大きく変化する。
身体はゆっくり母になっていく感じで少しずつおっぱいが出たり出なかったり。
しかしいちばん辛いのが
『寝不足』
です。産後の身体の痛みがある中、些細な音にも敏感になるので、全然眠れません。それがずっとずっと続きます。1ヶ月くらいは続きます。
これが地味にかなり辛い。寝不足は精神的に不安定になりやすい。
よく眠れないところ、母乳なら、母乳を作る体力が必要、悪露(おろ)という生理のような出血、うまくできなければ乳首の裂傷、腱鞘炎、夫の無理解、母の無理解(笑)
また、ミルクなら熱すぎる冷た過ぎる、むせた、などなど…
出産したら休めるって思ったら大間違い。ぜーんぜん休めません。
人によってはこの環境に耐えられず鬱になってしまうことも。
でも、私が言いたいのは3ヶ月頃やってくる
『赤ちゃんのムチムチ感』
の到来を楽しみにしてほしい、ということ。このかわいさはすごい!ほんとにかわいい。あ~産んで良かったなぁ~って実感できるのはこの頃からと思います。
寝不足の辛い時期は必ず終わります。でも、知らないでこの辛い時期を迎えるのと、あらかじめ知って迎えるのとは雲泥の差があるということ。
産後すぐは家事するのも無理と思います。できたとしてもやらないで。(産後無理すると更年期がきつくなるそうです。私の母は典型です)
なので、せめて、入院中、看護婦さんに赤ちゃんを預けて眠ってください。興奮しまくって眠れないかもしれないけど、入院中、ゆっくり休んでください。
そして、ごはんをしっかり、なるべく和食で、食べてください。
そして、帰宅したら周りの皆さんに遠慮せず助けてもらってください。
私はこのことを妊娠中の人全員に知ってもらいたいです。
産後休むことの重要性、そして帰宅してから休めないこと、おっぱいがすぐに出ないこと、出ない人もいること、生理のような出血が1ヶ月くらい続くこと、そして意外と妊娠しやすいこと。
知らないと辛いかもしれませんが、知っとくと心の準備ができます。そしたら乗り越えるのも少しは楽にできるかもしれません。