二人目育児を楽にするために。私が訪問先でいつもしていること。
私は市の母子保健推進員として活動しています。
生後3ヶ月前後の赤ちゃんのところに訪問し、ママの様子を見ます。この頃、ママの疲労がピークで虐待が始まりやすいらしく、赤ちゃんよりもママに訪問するという意味合いが強いです。地域の子育て情報や、推進員自身の子育て経験、また、困ったときの問い合わせ先案内など…。
他人が来ることで気分転換にもなり、心身ともに回復していく後押しになります。
訪問先で、赤ちゃんとママ、の二人だけということもありますが、中にはもちろん上のきょうだいがいるお家も。
そこで私がいつもしていることは、
『上の子に話しかける』
です。
二人目以降を出産したママは、赤ちゃんのことで悩んでいる人はあんまりいなくて、上の子のことで悩んでいるママが多いです。
赤ちゃん返りがひどい
わがままがひどい
言うこと全然聞かない
幼稚園に行きたがらない
オムツがとれない
好き嫌いがすごい……
訪問活動じゃなくプライベートでも、二人目育児は上の子の方が手がかかる、という印象です。
ママからしたら上の子には、
『もう赤ちゃんじゃないんだからもっとしっかりしてもらいたい』
という気持ちがどうしてもありますが、上の子もまだ赤ちゃんなんですよね。
赤ちゃんじゃなくても、まだまだ小さい。例え小学生でも、まだ年齢ひとけただったりするし。4年生でもまだ9歳とか。
話しかけると、パアッと表情が晴れる子がいっぱいいます。
ママも大変だけど、上の子だって大変なんだよね。いきなりママをとられちゃったみたいなさ。さみしいよねぇ。
私の娘もよく
『弟がいなければ…』
的なことを呟いています。そして私も例外なく上の子にしっかりしてもらいたいと思っているところがある。
下の子って、親はもちろん、周りにも『小さいから』というかわいらしさで、チヤホヤされることが多い。
でも、子育てを楽にするには、
『上の子の機嫌がよい』
というのがいちばんの近道だったりするんです。
下の子ばっかりかわいがっちゃうなぁ…ってわかってるのだから、上の子をもっと甘えさせるといいですよ。
甘えさせてもらえた上の子は、不満が減るので、下の子の世話もしてくれます。不満が溜まりすぎて無口になったり、外で暴れるようになる前に、上の子を甘えさせるのがいいです。
きょうだい仲良くしてるとこを見るのは、私にとっては最高の癒し。まぁすぐに小競り合いになるけども。ほんわかするね。
なので、私は上の子に話しかけます。おねえちゃん、おにいちゃんとして頑張ってるので。
ママには上の子の機嫌がよいとなんでもうまく行くよって伝えます。
きょうだい間の年齢が近い時に、外出時のアドバイスとして具体的にいつもお伝えするのは、
上の子は抱っこひも
下の子はベビーカー
を、おすすめしています。
前述の通り、下の子は周りが勝手にかわいがってくれるから、ベビーカーに乗せておいてもチヤホヤされる。上の子はいつもいつもそれを見ている。
だから、ママが上の子を抱っこしてあげる。
外出の時は上の子を甘えさせる良いチャンスです。
抱っこひもが無理な年齢なら、手を繋ぐか、ママが上の子に甘えるのも効果ありますよ。ねー、手伝ってぇ~って言ってみると、けっこうホクホクした顔になるから。
上の子を甘えさせるのは、不満を減らす即効性があるけど、継続が重要。繰り返していると、ふと気づくと全然手のかからない子になってます。
それは、たくさん手をかけたママが頑張ったからなんですよ。
遠回りだけど近道です。
子育てで行き詰まったり、息抜きができないとき、楽な抱っこをしたいとき、ぜひ、おりとなおこをご利用ください。ご自宅その他、伺います。イベントにもどうぞ来て下さい。気軽に話しかけてくださいね。