これから出産を控えたママの安心のために。産後、どんなことが待っているの?

産後どんなことが待っているか知っていますか?知っておくと、きっと後で役立つ話。

妊娠してから、つわりや体重増加、色々心配事もあったと思います。心配ではあるけど『なんだか幸せ』脳内バラ色!いう感覚がありませんか?
私は妊娠中、出産の日が楽しみで楽しみで、いつもなんだか幸せでした。

幸せな中、いろんな育児本や雑誌を読んでは、出産当日のことを何回も何回も心配し、難しい単語(早期胎盤剥離とか)を毎日目にしていました。私は『出産』の『痛み』だけを心配して色々情報を得ていたので、『産後』どのようになるのかは全然眼中にありませんでした。

私がお伝えしたいのは、産後の現実です。知っておくだけで、心に余裕ができ、産後うつを減らせると信じています。ママが自分をいちばん大事にすることがスムーズな育児につながります。

産後は『寝不足』になります。これが後々まで影響する。たかが寝不足と思うかもしれませんが、これがいちばんつらい。
妊娠後期から、トイレに頻繁に行ったり、お腹の中で赤ちゃんが動いたり、前駆陣痛があったりと眠りが浅くなりがちです。
つまり、すでに『寝不足』は妊娠中から始まっているのです。

そしていよいよ出産当日。陣痛は人によりますし、痛みの耐性も人によりますが、おおむね、『すごく疲れる』。
陣痛と出産はとても痛いものですが、女性はその痛みに耐えられるようにできているので、きっと乗り越えられます。
ホルモンバランスの大きな動きがあり、ハイテンションになります。産後、このテンションは下がります。すごく下がる。そして、この時点で、陣痛から出産を終えるまで、眠っていません。

入院中はハイテンションのままかも知れません。些細な音にも敏感になりがちです。つまり眠れない。でも!ここで!できる限り休んでほしいんです。このあと休める機会がしばらく来ないからです。

退院すると、手取り足取りケアしてくれた看護婦さんは、いません。入院中、なんでも聞けた人がいなくなるので
『あれ、これでいいのかな、大丈夫かな』
の連続です。
だいたい大丈夫なんですが、うんちの色やおっぱいの量、ミルクの適量、睡眠時間、なにも正解がわからないという状況になります。
なにも正解がわからない不安な日々を、おっぱいとオムツの頻繁な世話で過ごしていると、あっという間に『かなり寝不足』になります。寝不足というのは地味につらい。精神的に不安定になりやすい。
ウトウトしかかったところを泣き声で起こされる、これが1ヶ月以上続くと思っていいです。
常に頭はもうろうとしているうえに不安。これでかなりのママが不安定になってしまうのです。

『寝不足になる!』とわかっていて、
『不安定になってる場合じゃない!』とわかれば、入院中、積極的に休めるし、退院後、周りの人に頼ることへの罪悪感もなくなります。

なぜか他の人に赤ちゃんの世話をさせることに『罪悪感』が発生し、ひとりで抱え込もうとしてしまうのは、妊娠中から育んできた責任感や本能だと思います。真面目な人ほど陥りやすい。
罪悪感を感じる必要など全くないんです。
罪悪感を感じている暇があったら、休みましょう。妊娠中から預ける先や手伝ってくれる人を確保しておくのも良いと思います。
自分が一緒に泣いたり弱音を吐いてる場合じゃない。赤ちゃんの命を最優先させるためには、ママが休む必要があるんです。

そして、産後は3週間床上げしない(布団を片付けない)、と言われている理由は、この期間に忙しく家事に振り回される体力があったら全て赤ちゃんに注いでください、ということ。そして、この期間に無理をすると、なんと更年期に響いてきてしまいます。
出産は命懸けです。身体の中も修復に大忙し。そこに育児が入るわけなので、家事なんかしてる暇はないんです。
『できたとしてもやらない』のを強くおすすめします。
無痛分娩でも帝王切開でも同じです。

また、知っておいてほしいのが、悪露(おろ)という生理のような出血が1ヶ月くらい続くことと、母乳を与えている間は妊娠しない、のは嘘です。産後のセックスは意外と妊娠しやすいんですよ。身体が『繁殖モード』になっているからです。年子になったら困ると思っているなら、避妊してください。

ここまで読んで、逆に不安になってしまったかもしれませんが、この情報を知っておいて良かった!という日が必ず来ます。

産後は赤ちゃんも、ママ自身も、いちばん大事にしてくださいね。
どの子も無事に産まれてくるよう願っています。

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