けんじ編集局|編集メモ No.064 国家資格ができる前に、もう「プロの技能」は測られ始めている。

おはようございます!

家事代行の国家資格について調べていると、どうしても気になることがあります。

「結局、家事代行の“技能”って、何なんだろう?」

掃除が上手なこと?

料理ができること?

手際がいいこと?

もちろん、それも大切です。

でも、それだけではない。

そんなことを考えさせられるニュースが、入ってきました。

2026年9月12日、家事代行サービス大手のベアーズが、

初めての「家事代行選手権」を開催しました。

全国13エリアから70名がエントリー。

その中から選ばれた8名がファイナリストとして決勝に進み、

家事代行の現場で必要とされるさまざまな力を競いました。

評価されたのは、単純な「掃除の速さ」だけではありません。

第一印象。

お客様の要望をくみ取る力。

接遇。

心遣い。

そして、想定外の出来事が起きたときの判断力。

つまり、

「家事をする技術」だけではなく、「人の家で仕事をする技術」

が含まれているわけです。

これは、これから始まる国家資格の話を考えるうえでも、かなり興味深いポイントです。

「家事ができる」と「家事代行のプロ」は同じではない

たとえば、自分の家を掃除する。

これは、もちろん家事です。

でも、お客様の家に伺って掃除をするとなると、話が変わります。

どこまで触れていいのか。

何を確認するのか。

お客様が本当に困っていることは何なのか。

予定外のことが起きたらどう判断するのか。

個人情報やプライバシーをどう扱うのか。

そして、どんな言葉をかけるのか。

家事代行は「家事」という言葉から想像するより、

ずっと幅の広い仕事なのかもしれません。

だからこそ、国がこれから作ろうとしている技能検定でも、

「何をもって家事支援の技能とするのか」

という部分が重要になってきます。

厚生労働省は、家事支援サービスについて業界標準としての技能検定を創設し、

2027年秋ごろに第1回試験を実施する方向で検討しています。

一方で、2026年9月現在、

「何級になるのか」

「受験資格は何か」

「どんな問題が出るのか」

「実技試験はどうなるのか」

といった細かな制度は、まだ確定していません。

つまり今は、

試験を受ける段階ではなく、「何を測る試験にするのか」を作っている段階。

ここが非常に重要です。

じつは「技能」を測る方法は、もう存在している

厚生労働省によれば、現在の技能検定は133職種で実施されています。

技能検定とは、働くうえで必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度です。

そして、一般的な技能検定では、職種に応じて実技試験や学科試験などを組み合わせて技能を評価します。

だから今回の家事支援サービスの技能検定でも、

「家事代行に必要な技能とは何か?」

「それをどうやって客観的に測るのか?」

という設計が非常に重要になります。

そして、その答えはまだ完成していません。

だからこそ、「家事代行選手権」が面白い

ここからは、あくまで家事代行けんじ編集部としての「観察」です。

ベアーズの選手権は、国の技能検定とはまったく別の制度です。

国家資格でもありません。

国が認定した試験でもありません。

でも、

「家事代行のプロには、どんな力が必要なのか」

を、実際の現場から見える形にしている。

ここには、これからの家事代行業界を考えるうえで、ヒントがあるように思います。

たとえば、

「掃除ができる」

だけではなく、

「相手の要望をくみ取れる」

「安心感をつくれる」

「予想外の状況に対応できる」

「適切なコミュニケーションができる」

といった能力。

こうしたものをどう整理し、どう教育し、どう評価するのか。

これはまさに、現在国が検討している

「技能検定」

にもつながってくるテーマです。

資格ができる前から、業界は動いている

ここが、今日いちばんお伝えしたいところです。

国家資格は、まだ完成していません。

でも、

資格を待っているだけの業界ではありません。

すでに民間では、教育があります。

講座があります。

現場での研修があります。

そして今回のように、

「プロの技能をどう評価するか」

という取り組みも始まっています。

国の側でも、技能検定だけではなく、

家事支援サービスの担い手育成や講習プログラムの開発などが検討されています。

つまり、

個人の技能

教育

評価

資格

サービスの品質

という流れが、少しずつ形になってきている。

「国家資格ができたら業界が変わる」

というより、

業界そのものが変化しているから、

その変化に合わせて資格も作られようとしている。

そんな見方もできそうです。

そして、9月20日。

いよいよ、あと4日です。

2026年9月20日。

おりとなおこの家事代行養成塾、第0期が開校予定です。

ここで、毎回きちんとお伝えしておきます。

おりとなおこの家事代行養成塾は、資格取得を目指す講座ではありません。資格を発行する講座でもありません。

国家資格の公式対策講座でもありません。

これから家事代行という仕事を始めたい人。

家事代行について、もっと深く知りたい人。

現場に出る前に、知識や考え方を整理しておきたい人。

そんな人のための講座です。

国家資格の詳細は、まだ決まっていません。

だからこそ今は、

「どんな資格になるんだろう?」

だけではなく、

「そもそも、家事代行のプロって何ができる人なんだろう?」

というところから考えてみる。

これは、かなり面白い時期なのかもしれません。

家事代行という仕事が、

「家事ができる人」から、

「専門的な技能を持って、人の暮らしを支えるプロ」

へと、少しずつ言葉を変えていく。

その途中を、家事代行AI編集部ではこれからも追いかけていきます。

そして、9月20日。

まずは第0期のスタートです。

国家資格より、ずっと先に。

「家事代行という仕事を知る」

ところから始めてみましょう。

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