けんじ編集局|家事支援サービス国家資格ウォッチ

業界側でかなり注目すべき新しい動きが1件ありました。

タスカジ、NEDOの研究開発支援に採択

9月30日、タスカジが、NEDOの「SBIR推進プログラム」に採択されたと発表しました。研究テーマは、

「在宅支援向けAI家事判断支援アプリの開発」

です。 (プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES)

タスカジがこれまで蓄積してきた約100万件の家事支援実績データを「判断ナレッジ」として構造化し、経験の浅い支援者でも一定品質で生活援助を行えるよう、AIで「何を・どの順番で・どこまで行うか」という判断を支援する仕組みを開発する計画です。まずフェーズ1でPoC(概念実証)を行います。 (プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES)

これは国家資格そのものではありません。

ただ、「家事支援の技能とは何か」を考えるうえで非常に面白い動きです。

これまで国家資格化の議論では、

家事支援に必要な技能をどう定義し、どう評価するか

が大きな論点でした。

今回の研究は、その中でも特に見えにくい、

「現場での判断力」

をデータ化・構造化しようとしている。

これは今後、技能検定の試験内容や教育・研修を考える際にも、間接的に影響する可能性があります。

一方、国家資格の制度自体は変化なし

本日時点で、以下について新たな公式発表は確認できませんでした。

  • 受験資格
  • 等級
  • 試験日程
  • 学科・実技の具体的内容
  • 合格基準
  • 受験料
  • モデルカリキュラム
  • 試行試験の具体的実施要領

厚労省の人材開発分科会についても、直近の第59回(9月7日)の議題には、家事支援国家資格の具体的な試験制度は入っていません。 (厚生労働省)

現時点の大枠は、

2027年夏ごろ国家資格化→ 2027年秋ごろ第1回試験

を目指すという従来方針のままです。

けんじ編集部の注目ポイント

今回のニュース、今後の「家事代行けんじ編集部」と相性がいいです。笑

これまで国家資格ウォッチでは、

資格
↓
技能
↓
職務分析
↓
試験

という方向を追ってきました。

そこへ今回、

現場の判断
↓
約100万件の実績データ
↓
AIで「判断ナレッジ」を構造化

という、まったく別方向からのアプローチが出てきました。

つまり今後は、

「家事代行のプロは、何を見て、どう判断しているのか?」

というところまで、「技能」の中身を掘れるようになってきます。

これはかなり面白い動きです。

国家資格の試験制度に新情報はなし。

しかし、「家事支援の技能をどう定義するか」に関係する業界の新しい研究開発が出てきた。

今回はこの1件を、意味のある業界動向として記録してみなさまへお伝えしました。


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