産後に家族以外の他人と話すことの重要性
出産して、入院中は頼りになる看護師さんやお医者さんもいて、常にわからないこととかを聞ける状況です。呼べば来てくれるし、呼ばなくても体を点検しに来てくれる。入院中はなんだか見守られている感がすごくて、あっという間です。
帰宅すると、この見守られている感がなくなってしまいます。
私の場合は母と同居しているし、義実家も近所で、夫も産後間もなくは頑張って早く帰宅するような、とても恵まれた環境でした。
しかし、私は孤独でした。わからないことがずっと続くのって辛い。
正解がないとはいえ、これが『合格点』なんだろうか?ということすらわからない。
また最初は母乳も出なくてそれが、『母親失格』だと思っていたし、誰にも助けてもらえないような気持ちがしていました。
その私を救ってくれたのが『市による新生児訪問』でした。看護師でも医者でもない、家族でもない他人とゆっくり話したのは産後あれが初めてでした。
私はあのとき、
『おっぱいが出なくて…ミルクを足してますが80ミリリットルでいいですか?(母乳つらい)
あと、おっぱいずっと飲ませると、赤ちゃん疲れちゃうんじゃないかと思って(母乳つらい)
鼻くそが詰まってて…どうしたらよいのか…』
とか、今思うとなんだそりゃって質問をしました。
母乳が出ないけど、私は母親失格じゃないですよね?
私、がんばってますよね?
この子、死んだりしないですよね?
私、合ってますよね?
っていう気持ちで、とにかく肯定されたかった。
保健師さんのくれた答えは、
『もっと何回もおっぱいをあげればいいのよ、そしたら出やすくなる。泣くたびにあげるのよ。泣いたら、吸わせる。
赤ちゃんは疲れないから大丈夫よ~。
うつ伏せにしてみると鼻くそ取れるわよ~。』
などなど、知らなきゃ知らない情報を、流れるようにスラスラと話してくれて、私は『そうなんだ?!』の連続でした。
そして、その日から母乳が軌道に乗りました。
私は誰かに
『こうすれば大丈夫。あなたも大丈夫。頑張ってるのよね。大丈夫よ。』
と言われたかったんです。
そしてそれは、家族じゃない、気休めじゃない意見として欲しかった。
私は仕事で産褥期~4ヶ月くらいのママを訪問すると、かなりの割合でそんなことを?ってことで悩んでいます。
そのたびに私は、これで合ってるよ!って意味で
『大丈夫ですよ~』
って伝えています。
産後のすごい寝不足の中の正解がわからない不安は、誰か他人による、客観的な確かな意見が必要です。
特に初めての出産のあとは、わからないことだらけ。こんな些細なこともわからないなんて…って、わからなくて当然でも自分を責めたり、外に出るのにどうしたらいいかわからなかたったり、人に聞いたら恥ずかしい(そんなこともわからないなんて母親失格と思われそう)とか、思い込みだとしても、そこに迷い込んでしまいます。
私はそういうママが減るように、活動をしています。
私と会うことで、『な~んだ大丈夫なのか。』 って思えます。
また、赤ちゃんは例外なくかわいい。他人に客観的に見てかわいいとほめられる満足感も味わえます。
また、赤ちゃんを他人に抱かせた時に、ママ自身が赤ちゃんのことを客観視できます。見てみてね、かわいいから♪
かわいいなぁ、大丈夫なんだなぁ、とわかったあとに、スリングでさらに抱っこを楽にすると、そこから育児はどんどん楽になっていきますよ。
すべてのママが気持ちを楽にして、さらに体も楽にして、かわいい赤ちゃんを堪能できればよいと思っています。
私に会える機会はイベントでもありますが、出張もしています。どうぞご利用くださいね。