子供に紐をつけたママを見て思うこと
娘の塾の送迎をしている途中、いつも保育園の横を車で通ります。
今日、たくさん荷物を持ったママと1歳半くらいの女の子、3歳くらいの男の子の3人が横断歩道を渡ろうとしていました。
男の子には犬の散歩でつけるような紐がついていました。色んな商品が出てますよね。安全ベルト。その子はリュックサックタイプのものを使っていました。
『あー、使ってるんだなー。あはは。あれは便利だよな~』
って気楽に思いながら見ていると、男の子は引き返したいらしい。ママは渡りたい。妹はヨチヨチしてる。
ママは紐をひっぱって、渡ることに成功しました。
横断歩道を渡ると、また、もうひとつ横断歩道。
私の前にはもうひとり。横断歩道の前で待っていたバイクのお兄ちゃんは、その親子が渡りきるまで待ちました。
少し離れたところに停車したバイクのお兄ちゃんを見て、
『やさしいなぁ』
そしたら、なんかすごく泣けてきて、
『ママがんばって』
って思いました。
紐をつけることに葛藤や罪悪感があったかもしれない。でもママの中では最善策なんだと思うんです。
子育てしてると、関係ない人につべこべ言われて、
『あぁそっちのほうが正解かもしれない、自分は間違っているのかもしれない、大丈夫なんだろうかこのままで、世間にどう見られているんだろう今の私は』
っていう思考になることがあるのでは。
私にはありました。そうやって勝手に不安を煽って過ごしていたんだと思います。
子育てに正解なんてないし、人それぞれ。その子の安全をいちばんに確保できていれば、まずはそれでいいのではと思います。
世の中のルールとか、自分が他人の目にどう映っているのかとか、そっちはあと。
3歳未満の子に、根気よく伝えたり、ママがいつも我慢したり、いつも気を張りつめたり、ちょっとやさしく声をかけたら泣いてしまったり。真面目な人ほどハマってしまう沼だよね。
危ない道路や人混みで紐をつけること、私は賛成です。だって、ほんとにほんとに危ない時があるから。特に男の子。
でも、紐を過信しないように気をつけるといいと思います。外れたり切れたりしないといいな。